消費税還付について聞いた事はありますか?
消費税還付とは「商品・サービス」を購入しても、それが海外で消費される場合は消費税を還付(返金)してもらえる制度です。
仕入れた商品だけでなく、梱包資材等の消費税も還付の対象となります。
ebayでは商品を販売した時の利益だけでなく、こちらも大きな収入源となるのでしっかり受け取りましょう!
本記事はこんな人にお勧めです!
・消費税還付の手続き方法が知りたい。
・インボイス制度で何が変わったか知りたい。
・フリマアプリで仕入れた際に還付金を受け取れるか知りたい。
消費税還付の手続き
消費税還付を受けるにはいくつか条件があります。
混乱しないように、なるべく情報量を減らして重要な部分のみをお伝えしていきます。
消費税還付が受けられる対象者
消費税還付を受けるには課税事業者である必要があります。
課税事業者になるには、基準期間における課税売上高が1000万円を超えている必要があります。
課税売上高が1000万円以下の場合は免税事業者になりますが、「消費税課税事業者選択届出手続」を行うことで課税事業者になれます。
管轄の税務署に「消費税事業者選択届」を提出します。
こちらからダウンロード可能です。
原則課税方式を適用している事業者
消費税の計算方法には「原則課税方式、簡易課税方式、2割特例」の3つがあります。
消費税還付を受けられるのは「原則課税方式」で計算を行っている場合のみです。
原則課税方式では、「売上にかかる消費税額」から「仕入れにかかる消費税額」を差し引いて納税する消費税額を算出します。
輸出業者
下記の書類を管轄の税務署長へ提出する必要があります。
個人
「課税期間分の消費税および地方消費税の確定申告書」 「 課税売上割合・控除対象仕入税額等の計算書」「輸出許可書」「輸出の事実を記載した帳簿や関係書類 」
課税期間の翌年3月末日までに提出します。
法人 「課税期間分の消費税および地方消費税の確定申告書」 「仕入控除税額に関する明細書(法人用)」 「 課税売上割合・控除対象仕入税額等の計算書」 「輸出許可書」「輸出の事実を記載した帳簿や関係書類 」
課税期間の末日の翌日から2カ月以内に提出します。
インボイス制度で変わった事
2023年からインボイス制度が始まりました。この制度では、消費税還付を受ける場合はインボイス「適格請求書」が必要になります。
ヤフオクやメルカリ等、インボイス登録をしてない出品者から商品を購入する際はインボイスをもらえません。
その場合の消費税還付の条件はこのようになります。
今のところ全額は控除できず、80%の仕入れ額控除が可能。
他にも還付を受けれるケースがあります。
古物商特例について
古物商の資格を持っている場合は古物商特例 が適用されます。
古物商は特例により、「仕入れ先の氏名・住所、仕入れ年月日、商品名、仕入金額」を帳簿に記載すれば、適格請求書発行事業者でない者からの古物の仕入れも、仕入税額控除を受けることができます。
「仕入れ先の氏名、住所」に関しては、古物営業法の規定で「古物台帳への記載が不要」とされている場合は、消費税法の帳簿への記載も不要になるようです。
つまり、「総額が1万円未満の取引きをした時」は記帳が不要で仕入れ控除を受けれるという事です。
そして原則仕入れ価格が一万円以上のものは氏名、住所の記帳義務が生じます。
古物台帳への記帳有無に関してはこちらの記事をご覧下さい。
古物商特例を受けるには
古物商の特例を受ける条件は他にもあります。
・仕入れた古物が「棚卸資産」として計上できる「在庫」でなければならい。
・取引きの相手方が「インボイス発行事業者でない者」に限る為、それを明らかにし、客観的にみてわかるように記録に残す必要がある。
2番目に関しは取引きメッセージで「インボイス発行事業者でないか」を質問し、その答えをスクショしておくと良いと思います。
この辺の情報に関してはご自身でも専門家に確認し、説明を受けてから手続きするようにして下さい!!
僕はebayの専門家ですが、税金の専門家ではありません(^^;
還付金申請の注意点
「消費税課税事業者選択届出手続」を提出し、課税事業者になった場合は2年間は免税事業者に戻れません。
国内の売上げがある場合は逆に消費税を納付しなければなりません。その辺の支出のバランスも考えて提出しましょう。
消費税還付金を申請すると税務調査が来やすくなります。
仕入れ時の明細書の管理や記帳はしっかり行い、それらを保管しましょう。七年間の保管義務があります。